日本人論
なぜ日本はアメリカとの戦争を避けることができなかったのだろうか? 当時、アメリカの国力は日本の10倍だったのである。本気でぶつかりあえば負けるに決まっていた。これはあと知恵ではなく、当時の日本の最高有識者でチームが組まれた「総力戦研究所」から…
なぜ日本はものごとを変えることができないのか。なぜ、変えるのが苦手であり、変えたとしても遅いのだろうか。直接的な理由は簡単だ。ものごとを変える指示を下すべきトップリーダーなる者がいないからである。 なぜトップリーダーがいないのか。それはトッ…
長い歴史の中で日本人が行ったもっとも恐ろしい行為は、特攻であろう。切腹も恐ろしいが、これは基本的に武士階級に限られた慣習で、かつ自主的にやるものであった。しかも太平洋戦争敗戦時はともかく、腹を切るという行為は歴史的にどれほど行われてきたか…
大敗北を喫したミッドウェイ海戦の敗因については複数の原因があげられているが、その1番根本のものは何だったのだろうか? 私がこれを気にするのは、ミッドウェイの大敗にこそ日本人の1番の弱点、少なくとも外の世界と相対したときの最大の弱点が出たと直感…
ネットにおける有名人への誹謗中傷が問題になっているようだが、ミリタリーオタクのあいだでは、別にひどいことをしたわけでもないのに、いまだ誹謗中傷されつづけている旧帝国軍人がいる。1944年のレイテ沖海戦において、レイテ湾突入前に突如Uターン(俗に…
今さらだが「異次元の少子化対策」って言葉にコーヒー噴いたのは私だけではあるまい。マンガのタイトルか。内容も妙。現在の少子化の1番の直接的原因は「非婚化」なのである。なるほど「子供の養育費をさしあげます」は的はずれという意味で「異次元の」対策…
日本がアメリカとの戦争を決意したのは、ハル・ノートという過酷な条件の最後通牒をつきつけられたからだ! といまだに思っている人が多いが、これは大の字が10コくらい並ぶ大ウソである。 真実はこうなのだ。 日本は1941年11月5日の御前会議で、1か月後の…
昨年末は、真珠湾攻撃から80年ということで、いろいろ特別番組もあったようだが、昔から12月8日を迎えると必ず放映される映画がある。『トラ!トラ!トラ!』(20世紀FOX社 1970年制作)だ。私もけっこう見た口だが、この映画には大きな疑問があった。 資本…
先の戦争は、軍部の暴走によるものだとよく言われる。しかし、なぜ軍部は暴走した、というか、勝手ができたのだろうか? まず誰しもがあげるのが、かの悪名高き「統帥権の独立」であろう。つまり、日本の軍隊は天皇の所有物であり(軍艦に天皇家の紋章がつい…
日本はなぜ変われないか? などと言うと、日本のどこを変えなければいけないのかなんて反対に訊かれそうである。今の日本は史上かつてないほど平和で豊かではないか。誰もそんな文句は言ってないではないかと。 いや文句はある。日本では個人が主体性の放棄…
日本には哲学学者はいるが、哲学者そのものはいないといわれる。しかし私は日本にも、哲学的思考の持ち主はいると思っている。ただ、それを受け入れるベースが日本にはないのだ。 哲学とはものごとの根源を考え抜くものだ。そして根源の説明というのは人間に…
目 次 ①日本はまず因数分解して捉えられなくてはならない ②〈日本〉なるものの歴史 ~または日本国号論 ③〈日本〉なるものの定義 ~または日本人論・論 ④〈日本〉なるものの問題点 ⑤予想される反駁への回答 ①日本はまず因数分解して捉えられなくてはならない…
「やまと」は日本の古称だと思っている人が多いが、実はこの国を昔、「やまと」と呼んでいた証拠は何もない。 この国の名は「やまと」――それは、江戸時代後期の有名な国学者本居宣長が、漢意(からごころ)に染まる前のこの国独自の純粋なものを追及している…
このこと、もうとっくに誰かが見つけてるだろうと思ったのですが、ネットで調べてみると、どうやらまだ出てないので書きます。それは桃太郎の話の真実。それは今日偶然、桃太郎の歌を聴いていたときのことでした。 桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけたきび…